2009年09月13日

「ニンフとサテュロス」 ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ニンフとサテュロス ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ウィリアム・アドルフ・ブグロー(William Adolphe Bouguereau, 1825〜1905)は19世紀フランスのアカデミズム絵画を代表する画家。

アングルなどの新古典主義の流れを汲み、キリスト教、神話、文学などを題材にし、天使や少女などの絵を多く残しました。

フランス美術アカデミー会長として、当時流行した印象派(セザンヌ、ルノワール等)の作品をサロン出品から次々と落選させたことにより、旧態依然とした保守的な人物として語られることも多いようです。


「ニンフとサテュロス」では半人半獣の精霊サテュロスがニンフたちと戯れている様子が描かれています。

この絵で目を引くのはニンフたちの妖艶さ。肌は光のように白く、腰からお尻にかけての曲線の美しさも喩えようがないほどです。

「ニンフとサテュロス」は1873年に描かれた作品ですが、たしかに作風だけを見ると18世紀とか19世紀前半に描かれた作品との印象を受けます。

ただこの絵に瀰漫する官能的な美しさには「旧式」だとか「時代遅れ」などの評価を忘れさせるだけの魅力があるように感じられます。

ウィリアム・ブグローの生涯
「ウィリアム・ブグローの生涯」
 [単行本]
 著者:マリウス ヴァション
 出版:東洋出版
 発売日:2001-05
ウィリアム・ブグロー発見への旅
「ウィリアム・ブグロー発見への旅」
 [単行本]
 著者:米永 輝彦
 出版:新風舎
 発売日:2005-09
Bouguereau
「Bouguereau」(ブグロー画集)
 [ペーパーバック]
 著者:Fronia E. Wissman
 出版:Pomegranate
 発売日:1996-04

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2009年09月25日

「ニンフ達」 ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ニンフ達 ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ウィリアム・アドルフ・ブグロー(William Adolphe Bouguereau, 1825〜1905)は19世紀フランスのアカデミズム絵画を代表する画家。

「ニンフとサテュロス」のようにキリスト教、神話、文学などの題材から天使やニンフなどの絵を多く残しました。


「ニンフ達」は1878年に描かれた作品。

闇の中、ニンフ達の光り輝く裸体が浮かび上がっています。

彼女たちはいずれも豊かな乳房とふくよかな腰周りを持ち、甘美な官能を匂いたたせています。

あるものはブランコに揺れ、あるものは悩ましげに横たわり、あるものは水浴を楽しむ。
彼女たちは窈窕たる森の奥深くにて、思いのままに逸楽の時を過ごします。

この絵の中には神話特有の悠久たる時が流れているように感じられます。

ウィリアム・ブグローの生涯
「ウィリアム・ブグローの生涯」
 [単行本]
 著者:マリウス ヴァション
 出版:東洋出版
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ウィリアム・ブグロー発見への旅
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2012年02月09日

「Love Takes Flight」 ウィリアム・アドルフ・ブグロー

Love Takes Flight ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ウィリアム・アドルフ・ブグロー(William Adolphe Bouguereau, 1825〜1905)は19世紀フランスのアカデミズム絵画を代表する画家。
アングルなどの新古典主義の流れを汲み、キリスト教、神話、文学などを題材にし、天使や少女などの絵を多く残しました。

Love Takes Flight(愛の飛行)はブグロー晩年の1901年の作品。

クピードー(キューピッド)と若い女性の戯れる姿が描かれています。

クピードー(Cupido)は、ローマ神話の愛の神。
美しい少年の姿で、背中に翼があり、弓と黄金の鏃の矢を持っています。この矢で撃たれた者は激しい恋心に支配されると言われています。

そんなクピードーは「ファーストキス」(左下)や「キューピッドと蝶」(右下)などブグローが多数の作品で描いたお気に入りの題材でした。
ウィリアム・アドルフ・ブグロー ファーストキス   キューピッドと蝶 ウィリアム・アドルフ・ブグロー

「Love Takes Flight」の中でクピードーはちょうど黄金の矢を箙から取り出すところ。若い女性はそれを求めるかのように手を差し出します。ブグロー独特の光を纏ったかのような白い裸体もあいまって、非常に美しく可愛らしい光景ではないでしょうか。

ウィリアム・ブグローの生涯
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2012年02月21日

「ヴィーナスの誕生」 ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ヴィーナスの誕生 ウィリアム・アドルフ・ブグロー

ウィリアム・アドルフ・ブグロー(William Adolphe Bouguereau, 1825〜1905)は19世紀フランスのアカデミズム絵画を代表する画家。日本語では「ブーグロー」とも表記されます。
アングルなどの新古典主義の流れを汲み、キリスト教、神話、文学などを題材にし、天使や少女などの絵を多く残しました。

「ヴィーナスの誕生」は1879年の作品。

この主題ではサンドロ・ボッティチェッリの作品が有名ですが、ブグローの「ヴィーナスの誕生」はボッティチェッリのものと比較して、より官能的に描かれています。

ボッティチェッリの作品の中でヴィーナスは恥らうかのように自らの裸体を隠そうとしていますが、このブグローの作品の中ではむしろその裸体を誇るかのよう。周りに描かれたニンフもヴィーナスの誕生を祝福しているというよりは、ヴィーナスには無関心で、ケンタウロスを誘惑しているように感じられます。

ボッティチェッリの作品はその誕生の瞬間をより神話的に描いてあって個人的に好きなのですが、ヴィーナス独特の肉感的な美しさという点ではブグローの作品の方がよく表現されているように思います。

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ウィリアム・ブグロー発見への旅
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「Bouguereau」(ブグロー画集)
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 著者:Fronia E. Wissman
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