2009年07月24日

「麗しのロジーヌ」 アントワヌ・ヴィールツ

麗しのロジーヌ アントワヌ・ヴィールツ

アントワーヌ・ヴィールツ(1806年〜1865年)はベルギー象徴派に分類される19世紀ベルギーの画家

神話などに題材を取ったルーベンス風の大画面の作品を制作する一方、魔女や悪魔、娼婦、死や狂気など暗黒的なテーマで超現実的・幻想的な作品を遺しました。


1847年に描かれた『麗しのロジーヌ』はアントワーヌ・ヴィールツの代表作として知られています。


この作品では、暗い闇のなか衣服をはだけさせたロジーヌが骸骨と対峙しています。

そのような不気味な状況にも関わらず、ロジーヌの表情は恐怖に歪むことなく静穏を湛えています。

そしてロジーヌは骸骨と見つめ合います。その視線は「死」を遠くに眺めているようにも見えれば、迫り来るものとしてしっかりと見つめているようにも見えます。


骸骨のこめかみに貼られたラベルには「麗しのロジーヌ」の文字が・・・

ロジーヌは自分自身の「死」と向き合っているのです。

世紀末の夢―象徴派芸術
「世紀末の夢―象徴派芸術」
 [単行本]
 著者:フィリップ ジュリアン
 出版:白水社
 発売日:2004-04

posted by 裸の人 at 00:25 | Comment(0) | アントワヌ・ヴィールツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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