2009年06月03日

「グランドオダリスク」 ドミニク・アングル

グランドオダリスク ドミニク・アングル

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(1780〜1867)は新古典主義を代表するフランスの画家。

ドラクロアの「色彩」に対し、アングルは「線」を特色とします。


そのアングルが34歳の時に描いた代表作が『グランド・オダリスク』。オダリスクとはは後宮の女官を意味します。

この絵が発表された際、調和や均衡を重んじた批評家たちは「背骨の椎骨が普通の人間より3本ほど多い」などとこの絵を批判したそうです。

確かにこの絵の中の女性は背中も腕も異様に長く描かれています。


しかし、アングルは写実的な描画には興味がなかったのでしょう。画家は自らの理想とする女性美を描き出そうとします。

丸みを帯びた曲線が描き出す女性の背中や腕からは艶やかな官能が匂い立ります。挑発的にも取れるその姿態は、まるで女豹のよう。

アングルは語ります。「芸術は今革新を必要としている。私は革命家になりたい」と。

そして、この絵はピカソやマティスなど後世の画家たちに大きな影響を与える事になるのです。

アングル (ニューベーシック)
「アングル (ニューベーシック)」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:カリン・H・グルメ
 出版:タッシェン
 発売日:2008-07-18
アングル (世界の巨匠シリーズ)
「アングル (世界の巨匠シリーズ)」
 [大型本]
 著者:ロバート・ローセンブラム
 出版:美術出版社
 発売日:1970-03

posted by 裸の人 at 00:11 | Comment(0) | ドミニク・アングル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

「泉」 ドミニク・アングル

泉 ドミニク・アングル

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(1780〜1867)は新古典主義を代表するフランスの画家。

「泉」はアングルが44歳の頃、フィレンツェ滞在中に「理想的な女性を描きたい」との願望から描き始めました。

そして「泉」が完成したのは1856年、アングルが76歳の時。実にアングルは30年以上にわたって一つのテーマに情熱を燃やし続けました。

「泉」に描かれた女性は幽寂たる泉の前で、表情を持つことなく静かに佇んでいます。

甕をひっくり返すには不自然な姿勢をしていますが、その様子は何とも言われぬ美しさを醸しています。

彼女を象る曲線は「線」を重視したアングル独特の繊細さ、優美さそのもの。

アングルが亡くなる4年前に完成したこの作品は、アングルの美に対する情念・曲線に対するこだわりが見事に開花したものと言えるのではないでしょうか。

アングル (ニューベーシック)
「アングル (ニューベーシック)」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:カリン・H・グルメ
 出版:タッシェン
 発売日:2008-07-18
アングル (世界の巨匠シリーズ)
「アングル (世界の巨匠シリーズ)」
 [大型本]
 著者:ロバート・ローセンブラム
 出版:美術出版社
 発売日:1970-03

posted by 裸の人 at 01:01 | Comment(0) | ドミニク・アングル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする