2009年04月25日

「陽光の中の裸婦(習作:若い女性のトルソ、光の効果)」 オーギュスト・ルノワール

陽光の中の裸婦(習作:若い女性のトルソ、光の効果) オーギュスト・ルノワール


「陽光の中の裸婦」は印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールが35歳の時の作品です。

開放的な自然の中、一人の女性が佇んでいます。

陽光は白い裸体の上を軽妙に舞い踊り、女性は光の中に溶けていきます。

光をもっとも美しく輝かせるのは女性の柔肌かもしれません。

この絵にはまるで幻想の世界のように、自由と幸福が満ち溢れています。


この作品は今でこそルノワールの代表作として高い評価を受けていますが、発表当時は、

「女性の体は、完全に死した肉体の状態を示す紫や緑の斑点が浮き出た腐りかけの肉のかたまりとは違うということを、ルノワール氏に説明してやろうではないか。」

など多くの酷評を受けました。

ですがルノワールはもしかしたらそのような評価を予期していたのかもしれません。

副題にある「習作」や「光の効果」といった表現はルノワールから批評家への講釈であり、免罪符であったように思うのです。

西洋絵画の巨匠 (4) ルノワール
「西洋絵画の巨匠 (4) ルノワール」
 [大型本]
 著者:賀川 恭子
 出版:小学館
 発売日:2006-05
もっと知りたいルノワール―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
「もっと知りたいルノワール―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)」
 [単行本]
 著者:島田 紀夫
 出版:東京美術
 発売日:2009-12
ルノワール―生命の讃歌 (「知の再発見」双書)
「ルノワール―生命の讃歌 (「知の再発見」双書)」
 [単行本]
 著者:アンヌ ディステル
 出版:創元社
 発売日:1996-03
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2012年06月17日

「足を組む裸婦と帽子(ブロンドの浴女)」 オーギュスト・ルノワール

足を組む裸婦と帽子(ブロンドの浴女) オーギュスト・ルノワール


ピエール=オーギュスト(オギュスト)・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年2月25日 - 1919年12月3日)は、フランスの印象派の画家。日本でも人気の高い画家ですが、晩年に多くの裸婦画を描いたことでも有名です。

「足を組む裸婦と帽子(ブロンドの浴女:Bather with Blonde Hair)」は1904〜1906年に描かれた作品。

1898年頃からルノワールはリューマチ性疾患に悩まされ、絵筆を握れなくなったり、車椅子での制作を余儀なくされたりと、非常に苦しい状況にありました。

しかし、画家は「もし夫人の乳房と尻がなかったら、私は絵を描かなかったかもしれない。」という言葉を残すほどに女性の裸体に魅せられ、多くの作品を残し続けます。

この頃のルノワールの作品は女性の裸体の美しさに対する賛美で溢れています。

この「足を組む裸婦と帽子」でも穏やかな表情、寛いだ姿勢、豊満な肉体、暖かく彩色された背景などに、ルノワールの恍惚を見るような思いがします。

西洋絵画の巨匠 (4) ルノワール
「西洋絵画の巨匠 (4) ルノワール」
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 著者:賀川 恭子
 出版:小学館
 発売日:2006-05
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2012年06月20日

「Standing Bather」 オーギュスト・ルノワール

Standing Bather オーギュスト・ルノワール

ピエール=オーギュスト(オギュスト)・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年2月25日 - 1919年12月3日)は、フランスの印象派の画家。日本でも人気の高い画家ですが、晩年に多くの裸婦画を描いたことでも有名です。

「Standing Bather」は1887年の作品。

女はこれから泉にでも沐浴しようとしているのでしょうか。
白い裸体が、朧な樹木や草花の中に浮かび上がり、とても美しく夢幻的な情景となっています。

「Standing Bather」はルノワールのお気に入りの題材で、同じタイトルでいくつかの絵画を残しています。
standing-bather2.jpg standing-bather3.jpg


個人的には柔らかいタッチのこの絵が最も好きなのですが、皆さんはいかがでしょうか?


西洋絵画の巨匠 (4) ルノワール
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2012年06月27日

「パリスの審判」 オーギュスト・ルノワール

パリスの審判 オーギュスト・ルノワール

ピエール=オーギュスト(オギュスト)・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年2月25日 - 1919年12月3日)は、フランスの印象派の画家。日本でも人気の高い画家ですが、晩年に多くの裸婦画を描いたことでも有名です。

「パリスの審判」は1913〜1914年に描かれた作品。

「パリスの審判」はギリシア神話に出てくる一物語で、ルノワールだけではなく、クラナッハ、ルーベンスなど多くの巨匠が好んだ題材です。

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海の女神テティス(ネレイデスの一人)とプティアの王ペレウスの結婚式には、 全ての神が招かれましたが、不和の女神エリスだけは招待されませんでした。怒ったエリスは宴席に「最も美しい女神にあたえる」と記した黄金の林檎を投げ入れます。

この際に最後まで私がもっとも美しいと主張したのが、ヘーラー(ユノ)・アプロディーテー(ヴィーナス)・アテーナー(ミネルヴァ)の三美神。

仲裁に入ったゼウスは「イリオス王プリアモスの息子で、現在はイデ山で羊飼いをしているパリス(アレクサンドロス)に判定させる」ということを決めました。

そうすると、女神たちはさまざまな約束をしてパリスを買収しようとします。アテーナーは「戦いにおける勝利」を、ヘーラーは「アシアの君主の座」を与えることを申し出ました。しかし、結局「最も美しい女を与える」としたアプロディーテーが勝ちを得ることになります。

「最も美しい女」とはすでにスパルタ王メネラーオスの妻となっていたヘレネーのこと。これが後にイリオス攻め(トロイア戦争)の原因となりました。
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この絵の中では、ヘーラー・アプロディーテー・アテーナーの三美神がパリスを買収しようとしている様子が描かれています。

肉感に溢れたふくよかな裸体は、良くも悪くも俗世的。タイトルなしにこの絵を見てしまうと、とてもこの女性たちが女神であることは分からないでしょう。

神話の一場面を描いているとは思えないところが、ルーベンスやクラナッハの「パリスの審判」とは異なって、ルノワールらしさを表しているようで、興味深く感じられます。

西洋絵画の巨匠 (4) ルノワール
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