2009年04月09日

「黒髪の少女のヌード」 エゴン・シーレ

黒髪の少女のヌード エゴン・シーレ


28歳という若さで夭逝したオーストリアの画家エゴン・シーレ。
「黒髪の少女のヌード」は彼が20歳の頃に描いた作品です。

やがて未成年者誘拐で逮捕されるように、画家は幼き少女たちと深い繋がりを持っていました。画家は幼き少女に自らの存在の危うさを重ねていたのではないでしょうか。

作品の中では、幼き少女の脆く壊れやすい生が見事なまでに露にされています。

その儚さを表すかのように右手は背景に溶け、小さき乳房は醜く萎れています。
何も知らぬ無邪気な表情とは裏腹に、痩せこけた肉体は黒ずみ、死に侵されているかのよう。

画家が少女に単純な瑞々しきエロティシズムを見なかった所に、
画家としての天稟と倒錯した精神を見る思いがします。

シーレ (ニューベーシック) (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)
「シーレ (ニューベーシック) (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:ラインハルト・シュタイナー
 出版:タッシェン
 発売日:2001-05-16
エゴン・シーレ (「知の再発見」双書)
「エゴン・シーレ (「知の再発見」双書)」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:ジャン=ルイ・ガイユマン
 出版:創元社
 発売日:2010-05-12
エゴン・シーレ―二重の自画像 (平凡社ライブラリー)
「エゴン・シーレ―二重の自画像 (平凡社ライブラリー)」
 [単行本]
 著者:坂崎 乙郎
 出版:平凡社
 発売日:1998-03
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2012年10月20日

「座っている女性」 エゴン・シーレ

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エゴン・シーレ(Egon Schiele、1890年6月12日 - 1918年10月31日)は、表現主義に分類されるオーストリアの画家。

数多くの批判を浴びながらも、シーレは少女の裸体を描き続けました。
「座っている女性」は1911年の作品。未成年者誘拐で逮捕される1年前の作品になります。

裸体を題材にすることについてシーレは下記のように語ります。

「どんな外套でぼくらの身を覆うとしても、それは結局、虚無を覆うことにしかならない。なぜならそのような外被は、身体の各器官と絡み合う欲望を持つかわりに、ぼくら自身をただ隠すことにしかならないのだから」

シーレの裸体画から単純なエロティシズムを感じることはありません。其処からは更に奥深い、儚くも衝動的で破壊的な人間の根源的な本質に関わる何かを感じるのです。

シーレ (ニューベーシック) (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)
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エゴン・シーレ―二重の自画像 (平凡社ライブラリー)
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