2011年04月04日

「座る赤い裸婦」 マルク・シャガール

座る赤い裸婦 マルク・シャガール

マルク・シャガール(Marc Chagall,1887年7月7日 - 1985年3月28日)は、20世紀のロシア(現ベラルーシ)出身のフランスの画家。

あのピカソが「マチスが世を去ったら、色彩とは何かが本当に分かっているのはシャガールだけになってしまうだろう。(中略)バーンスで制作された最近の作品を見ると、光に対しての感覚を備えているのはルノワール以外、シャガールしかいないと私は思っている」とコメントしているように情調的ともいうべき豊かな色彩を特徴とし「色彩の画家」と呼ばれます。

その豊かな色彩が開花するのはシャガールがパリに出てからになるのですが、この「座る赤い裸婦」はその前の1909年、まだシャガールがロシアにいる時代に描かれたものになります。

「座る赤い裸婦」は女性の裸体だけではなく、その背景にまでを支配している褐色系の色彩が特徴ですが、これはゴーガンやナビ派の影響と言われています。

この頃のシャガールは「座る赤い裸婦」だけではなく、「死者」(画面下左)や「聖家族」(画面下右)のように同系色で統一された絵を描いています。

シャガール 死者   シャガール 聖家族


この画家が将来「色彩の画家」と呼ばれるまでに画風を変遷させるのは、創造と破壊を繰り返す画家の特性を如実に表しているようで、興味深く思われます。

シャガール (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)
「シャガール (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)」
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シャガール―色彩の詩人 (「知の再発見」双書)
「シャガール―色彩の詩人 (「知の再発見」双書)」
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 出版:創元社
 発売日:1999-10

posted by 裸の人 at 20:59 | Comment(0) | マルク・シャガール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする