2011年03月24日

「女と海」 フェリックス・ヴァロットン

女と海 フェリックス・ヴァロットン


フェリックス・ヴァロットン(Felix Vallotton, 1865年12月28日 - 1925年12月29日)は、スイス出身の画家。ナビ派の一員であると同時に、現代木版画の第一人者でもあります。

「女と海」(Trois femmes et une petite fille jouant dans l'eau:直訳すると「水浴びをする3人の女性と1人の少女)は1907年の作品

水浴びは女性の裸体を描く際のテーマとしてよく採用されますが、他の画家が描く時に見られるような躍動感がこの絵にはありません。

女たちの表情や背景などは極端に抽象化され、まるで時の流れを失ったかのように思われます。

空は色褪せた金色とでも言うべき色で妖しく輝き、鉛色の海は女たちの脚を絡め取っているかのよう。

渋澤龍彦氏が「この絵のなかの海は、あのスペインのダリがしばしば好んで描くポルトリガトの海のように抽象的な海であり、あえていえば精神分析学的な海なんだよ」と評しているのも分かる気がします。

ナビ派(Les Nabis)の「ナビ」はヘブライ語で預言者を意味しますが、この絵には予言にも似た暗示的な何かを感じるのです。

Félix Vallotton (Gallery of the Arts)
「Félix Vallotton (Gallery of the Arts)」
 [ハードカバー]
 著者:Marina Ducrey
 出版:5Continents
 発売日:2008-10-01
Felix Vallotton: Idyll on The Edge
「Felix Vallotton: Idyll on The Edge」
 [ハードカバー]
 著者:Christoph Becker,Linda Schadler
 出版:Scheidegger & Spiess
 発売日:2007-01-15


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posted by 裸の人 at 19:38 | Comment(0) | フェリックス・ヴァロットン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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